こんにちは。
毎度同じあいさつになってしまいますが、毎日毎日暑いですね。
子供が夏休みに入りまして、図書館での調べ学習に付き合いながらこれを書いています。
さて、夏休み中は勤務先の中学校の図書室は休館します。
ですので、私も同時に夏休みに入ります。
約一か月、子供と一緒にじっくりと様々なことに取り組めるのでとてもありがたい勤務形態です。
わりと時間に余裕がある夏休み、「絶対に読もう‼」と楽しみにしていた本があります。
それがこちら、『ブレイクショットの軌跡』です♪

逢坂冬馬さんの最新作で、最近では第173回直木賞候補作として注目されましたね。
今回はこの話題作をご紹介します。
どんな話なの?
全6章から成る連作短編集です。
まず「ブレイクショット」とはビリヤードでゲームを始める際の最初のショットのことですが、ここではSUV車の車名として使われています。
プロローグの舞台は、このブレイクショットが製造されている自動車工場。
期間工として働く本田昴(ホンダ・スバル…って逢坂さんユーモアセンスありすぎでしょ!)は、偶然同僚がブレイクショット車内に余分なボルトを一本落とすのを目撃します。
以降、投資ファンドの副社長→板金工→偽装盗難を経てアフリカの武装勢力へと、ブレイクショットの持ち主が移り変わっていきます。
その過程で、現代日本の闇深さ、悪に手を染めた人間の末路、どん底からもがきながら這い上がる人間の姿、幸せや希望が描かれていきます。
577ページの長編ですが、人間関係が複雑に絡み合い非常にスリリングな展開で、一気読みしてしまいました!
アラフォー的見どころ①日本ってこんなにコワイ国だったの…??
では続いて見どころを探っていきましょう♪
ここ数年で、詐欺のニュースを目にすることが珍しくなくなりました。
でも私の身近に被害に遭った人はいないし、のんびりとした田舎で比較的のんびり生活している私にとっては遠い世界の出来事に思えます。
が、しかし‼
この作品では現代日本の暗部がこれでもかと描かれます。
YouTubeの経済チャンネルを入り口にして、視聴者を対面講座に誘い出し、個人情報を収集してそれを詐欺集団に売るんです。
なんと暴力団の資金力・組織力でそれをやっているんですよね。
もちろんフィクションではあるんですが、現実は当たらずも遠からず、といったところだと思います。
特殊詐欺のかけ子が大量に集まって電話をかける場面があるんですが、なんかみんな単発バイトみたいな感じなんですよ。
雇用主の実態が全く不明でも、「なんかヤバくない?」と薄々気付いていても、時給の良さにつられて簡単に犯罪の片棒をかついでしまいそうです。
いまどき、一体どこに落とし穴があるのかわかったもんじゃないです。
小学生を育てている親としては、我が子が犯罪に巻き込まれないようにいかに危険を察知する目を身につけさせるかを考えなきゃならないなと思いましたね。
私にとってなじみ深い、平和な日本ではなくなってきている…そんな感想を持ちました。
それでは今回はこのへんで。