どうもこんにちは。
前回から引き続き、「悲しみよ こんにちは」を読んでいます。
アラフォーになってもとっても読み応えのある作品です★★
アラフォー的見どころ②やっぱりアラフォー美女アンヌの生き方が気になる!
私はアンヌと同い年です。
だからやっぱりアンヌの生き方が気になりましたね。
アンヌはパリでファッションの仕事をする独身の聡明な美女。
時代も国も違えど、現代でも世の女性の憧れの的になりそうな人です。
アンヌ、自分の価値観が確立しているので他人に媚びませんし物の考え方もすごく常識的です。
それが17歳のセシルにとっては脅威に見えるんです。
アンヌとセシルのすれ違いが、最後にアンヌの死という悲劇を生むのですが…。
でも自立したアラフォー美女がなんでよりによって年下のチャラ男と結婚しようとするのか不思議じゃないですか?
明らかにミスマッチだし。
実は私、小学生の子を持つシングルマザーです。
だからアンヌとは「独身」「アラフォー」という共通点があります。
違うのは子供がいるかいないか。
もしアンヌに子供がいたら、セシルの父みたいなチャラ男は選ばなかったんじゃないかな。
やっぱり子供の存在は色んな場面で自分の生活を強力に規定してきます。
「子供のためにしっかり働かないと」
「子供に自分の背中見せないと」
「子供にしっかり教育を受けさせないと」などなど…。
あと、子供がもたらしてくれる大きなものはスキンシップです。
抱っこしたり、手をつないだり、一緒に入浴したり、一緒に寝たり。
日々のスキンシップのおかげで理屈抜きで心が安定します。
アンヌにはこれがなかったから判断が狂ったんじゃないかなと思います。
孤独な老後がチラつくアンヌは、セシル親子と家庭を作ることを夢見たんですね。
でもまだ現役バリバリで遊んでいたいセシルの父に裏切られて絶望してしまいます…。
でも将来我が子が独立して子育てが終わったとき、私もアンヌみたいに孤独にさいなまれるのかも…。
それは十分あり得る。
いや~怖いです。
年を重ねることに対して私はすごくポジティブに捉えているんですが、ネガティブに捉える日が来るのかもしれません。
これは今後要注意の案件です。
アラフォー的見どころ③なんと言っても思春期特有のキラキラ感!
冒頭からセシルの父をこき下ろし、アンヌに自分を重ねたりしましたが。
この作品の最大の魅力はセシルの瑞々しい感受性と、繊細な心理描写です。
相手の仕草ひとつにも意味を見出すような、サガンの鋭い描写が光ります。
アラフォーの私から見ると、セシルの不安定さが気になりました。
アンヌを称賛したり恐れたり、考え事をしていても次の瞬間には正反対の意見になったり。
思春期ってほんと、こんな感じでしたよね。
まだ自分ってものが固まっていないから、めまぐるしく変化するんですよね。
思春期の自分の姿が生々しくよみがえってくるようです。
つくづく思春期の難しさを感じます。
一日が長く時間の密度も濃いです。
私は当時、思春期が永遠に続くと信じて疑っていませんでした。
この作品には、夏も恋も大人への反抗も陰謀も、思春期のことならなんでも詰まっています。
サガンはこの作品に思春期の全てを永遠に閉じ込めました・・・。
この作品を読んだら、一瞬であの頃の感覚がよみがえります。
