アラフォー過ぎても人生楽しみたい  本・子育て・人間関係

アラフォー司書です。書評中心に思うところを綴ります。キラキラしてません。

「悲しみよ こんにちは」ー本に閉じ込められた永遠の青春ー

こんにちは。
日本全国、梅雨に入り、ジメジメ蒸し暑いですね。
今年の梅雨は長引くんでしょうか、それともあっという間に明けるんでしょうか。

梅雨が明ければいよいよ夏本番!

最近立て続けに重めの作品を読んだので、今回は青春時代にハマった懐かしの作品を久々に読んでみました!

 

 

フランソワーズ・サガンの「悲しみよ こんにちは」です。
これこれ★
中学生の頃に夢中になって読みました!
繊細で難解な心理描写が、思春期の私にはどストライクで、もう心酔し切ってましたね。
懐かし~★★
バカンス期の南仏の海岸が舞台なので今の季節にピッタリ!

 

思春期真っただ中にハマった作品をアラフォーの自分が読むとどう感じるか、ワクワクします。
ではさっそくどんな作品なのか見ていきましょう♪

 


作者フランソワーズ・サガンってどんな人?

 

1935年フランスの裕福な家庭に生まれました。
第二次世界大戦の間は疎開を経験しています。
戦後はパリに戻り学校にも通いますがなじむことができず転校を繰り返しています。
ソルボンヌ大学在学中に処女作である「悲しみよ こんにちは」を執筆します。
18歳にしてこの処女作が世界中でベストセラーに。
以降、フランスを舞台にした大人の恋愛小説を精力的に執筆します。
私生活では一男の母で、浪費とアルコール依存、薬物依存で有名です。
2004年、69歳で亡くなりました。
サガンの死亡記事、リアルタイムで見た記憶があります…。

 


じゃあ「悲しみよ こんにちは」ってどんな話?

 

主人公は17歳の少女セシル。早くに母を亡くし、40歳の父と二人家族です。
その夏、二人は南仏の海岸にステキな別荘を借ります。
で、そこに同行することになるのが20代のギャル・エルザと、42歳の聡明な美女・アンヌです。
チャラ男の父は最初ギャル・エルザと付き合ってるんですが、美女・アンヌに夢中になり、なんと一晩でアンヌとの結婚を決意しちゃいます。
それまで父との気楽な生活を楽しんできたセシルにとっては晴天の霹靂。
自分たちの生活からアンヌを排除するべく、大人顔負けの策略を巡らせます。
その結果、傷付いたアンヌは死を選んでしまいます。

全編を通して、ニュアンスたっぷりの心理描写が魅力の青春小説です。

 


アラフォー的見どころ①父のダメっぷりにため息が出る・・・

 

中学生の頃は、やっぱり完全にセシルに同化して読んでたんですけど…。
そのため「お父様LOVE★」な描写にも特に違和感を感じず「ふ~ん」と流してましたが…。

今回改めて読んでみると、父のチャラ男っぷりダメっぷりがめちゃくちゃ気になりました。
40歳なんてまだまだ若いからわからなくもないんですが、この父、女ったらしで半年ごとに彼女を替えるんですよ~。
しかもギャル・エルザが上手く日焼けできずに醜くなるとさっさと美女・アンヌに乗り換える。
アンヌと婚約した後も欲望を抑えきれずにエルザと浮気する。
こりゃ辛抱ができない大きな子供だな。

 

面白いのが、そんな父の本性を17歳のセシルが完璧に見抜いているところ。
それでも父のことを「理解力があって、要するにとてもいい人」と評しています。
セシル…あんた絶対男で苦労するよ…。

 

私は基本的にセシルの父みたいな男性は嫌いなんですが、でも華やかでダメダメな男性に惹かれる気持ちもわかります。
「も~」と文句言いながら面倒みたくなる、つまり母性本能をくすぐるんでしょうね。

ったく、セシルの父は面倒な愛されキャラなんです。

 

さて、今回はこのへんにして、次回もアラフォー的視点からこの名著を読んでいきたいと思います!

ぜひお付き合いください★